名詞および動詞・形容詞・形容動詞は、それが文中でどのような成分を担っているかを特別の形式によって表示する。
名詞の場合、「が」「を」「に」などの格助詞を後置することで動詞との関係(格)を示す。語順によって格を示す言語ではないため、日本語は語順が比較的自由である。すなわち、
桃太郎が 犬に きびだんごを やりました。
犬に 桃太郎が きびだんごを やりました。
きびだんごを 桃太郎が 犬に やりました。
などは、強調される語は異なるが、いずれも同一の内容を表す文で、しかも正しい文である。
主な格助詞とその典型的な機能は次の通りである。
「が」…… 動作・作用の主体を表す。例、「空が青い」「犬がいる」
「の」…… 連体修飾を表す。例、「私の本」「理想の家庭」
「を」…… 動作・作用の対象を表す。例、「本を読む」「人を教える」
「に」…… 動作・作用の到達点を表す。例、「駅に着く」「人に教える」
「へ」…… 動作・作用の及ぶ方向を表す。例、「駅へ向かう」「学校へ出かける」
「と」…… 動作・作用をともに行う相手を表す。例、「友人と帰る」「車とぶつかる」
「から」…… 動作・作用の起点を表す。例、「旅先から戻る」「6時から始める」
「より」…… 動作・作用の起点や、比較の対象を表す。例、「旅先より戻る」「花より美しい」
「で」…… 動作・作用の行われる場所を表す。例、「川で洗濯する」「風呂で寝る」
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